ゴルフ会員権の価格は、エリアによって非常にばらつきがあります。定期的に大会が行われているような場所であれば、ゴルフ会員権の価格は高騰しますが多くのエリアでは比較的リーズナブルで提供されています。その背景としてゴルフをプレイしている人口が少子化に伴い減っていることがあり、それに伴ってゴルフ会員権を手放す人が増えてきていることがあります。需要と供給の観点から考えると売り手市場の様相を呈しており、それに伴って価格が値崩れしているのです。
加えてゴルフ場の経営もコロナ禍にともなう行動制限もあって、厳しい状況になっているということも追い打ちをかけています。ようやく行動制限が解除され徐々に人が戻りつつある中で、それでも政財界ではこのスポーツを通じたトップ同士の交流は今もなお健在です。ゴルフ場としても生き残りをかけてより魅力のあるプランを提供するなど、努力は求められるもののそれでもほかのスポーツと比べるとビジネス的な要素が大きく影響力も当面は続くものと想定されます。しかしながらDX化の浸透や、趣味嗜好の多様化が進む中できっかけを作る努力は欠かせません。
ラウンドの体験会や若年層の割引サービスなど、様々な取り組みを行うことが生き残りを左右する戦略と言えるでしょう。それは他のスポーツも同様で、スポーツ自体も様々に多様化していく中でいかにスポンサー企業についてもらうかが今後の発展に大きく影響することは間違いありません。